”最先端の総合武道”空道 大道塾 三鷹同好会/Team Tiger Hawk Tokyoの小野です。
中学校とかの家庭科の授業で、「3大栄養素」って習いましたよね?
たんぱく質、脂質、糖質ですね。
その後、ビタミンとミネラルを追加した「5大栄養素」という考え方が出てきて、今では食物繊維と「ファイトニュートリエント(ファイトケミカル)」を加えた「7大栄養素」まで増えてきました。
その分類の妥当性や何かは論じません(というか専門家でない小野が無責任に論じられることではありません)。
「どうも人間に必要な栄養素って、今は大きく7種類くらいあるってことになってるんだね」くらいの理解としておいて、それぞれの役割(つまり必要性)について整理しておくことが、今回の記事の目的です。
①たんぱく質
格闘技を始め、アスリート、そしてゆるアスの皆さんにもおなじみの栄養素ですね。
血液とか筋肉とかの原材料です。
動物性と植物性があって、プロテインまたはアミノ酸というサプリメントで摂取している方も多いと思います。
今さらですが、たんぱく質が消化酵素で分解されるとアミノ酸になります。
だから吸収の速い(消化の必要が無い)アミノ酸で摂るわけですね。
②脂質
まずは貯蔵できるエネルギーですね。
ダイエット風潮の中ではかたき役です(笑)。(^_^;)
でも、ホルモンや細胞膜の原料にもなったりしていて、ちゃんと必要な栄養素です。
「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」に分かれていて、基本的には飽和を避けて不飽和を摂りましょう、くらいにしておきます。
追ってもう少し詳しく書きます。
③糖質
エネルギー源代表ですね。
この10年くらいでもっともダイエットの敵にされたものですが(笑)。
もちろん必要な栄養素です。
ただし、摂取の仕方は考えておいて損はないと思います。
こちらも別稿(たぶん次回)で詳しく。
④ビタミン
もはや説明の必要もないほど馴染みがあると思いますので、簡単に。
「3大栄養素」ほか、他栄養素の代謝、つまり身体に取り込んでそれぞれの役割を果たしてもらうための補助役をします。
糖質を身体がエネルギーとして使ったり、たんぱく質が筋肉になったりとかの橋渡しをするってことですね。
また、免疫系の働きを向上させたりもします。
アルファベット別に、それぞれ書いていくと厚めの本1冊できてしまうくらい、生物にとって多くの役割を担っています。
⑤ミネラル
高校とかの化学で習った、元素記号表に出てくるやつだと考えていいです。
鉄、カリウム、ナトリウム、カルシウム、亜鉛などなど。
体液のバランスを調整し、細胞の正常な働きを担います。
例として解りやすいのは、夏になると話題になる「熱中症」の一種「低ナトリウム血症」ですね。
ナトリウムというミネラルが不足すると、頭痛や意識混濁が起きて、最悪死にます。
また、神経の信号伝達を担っていたり、骨にとってのカルシウムなど、身体を構成する素材になったりと、これもさまざまな役割を持ちます。
⑥食物繊維
糖質と合わせて「炭水化物」とされます。
なので、食品の栄養成分表を見るときは注意が必要です(最近は分けて表示してるものも多いですね)。
減量のために炭水化物の摂取量を減らそう! と思って、実は食物繊維の摂取量が少なくなっているだけなんてことにもなりかねませんので。
身体に吸収されないので「栄養素」と呼んでいいかは微妙ですが、コンディショニングには欠かせないものだと、小野は考えています。
役割としては、腸内環境を整備します。
また、上記の糖質や脂質の吸収を阻害することで、結果的に血中成分のバランス調整にも役立つと考えられます。
⑦ファイトニュートリエント(ファイトケミカル)
ファイト、と言っても「闘う」意味ではないです(笑)。(^_^;)
あまり聞きなれていない方も多いかもしれません。
まだまだ研究途上の分野ながら、それだけに注目度急上昇ですね。
具体的には「ポリフェノール(カテキンとかアントシアニンとか)」、「有機硫黄化合物(スルフォラファンとかアリシンとか)」、「テルペノイド(リコピンとか)」。
野菜や果物の、色素・苦味・辛味などの成分で、いわゆる「抗酸化」とか免疫力を上げたりとか、さまざまな役割を果たすと考えられています。
以上、7種類をざっくりとわかった気になるように書いてみました(笑)。
原則論を言えば、上記を含む食品を、
・バランスよく
・タイミングよく
・適量で
摂取することができていればOKなんじゃないでしょうか。
...まあ当たり前のこと言うなよとツッコまれそうですが。(^_^;)
具体的にはどういうことに注意するかなど、次回から各論に入ってみます。